大國神社の山野草を守る会

ヒメシャガのこと

投稿日時 2016-5-10 10:25:51
執筆者 sanyasou


・アヤメなどと異なり、日当たりの良い乾いた場所を好む。

・学名  Iris gracilipes A.Gray イリスはギリシャ語で「虹」

・万葉集巻四675番 中臣郎女(なかおみのいらつめ)
   をみなえし佐紀沢に生ふる花勝美 かつても知らぬ恋もするかも (おみなえしさきさわにおふるはなかつみ かつてもしらぬこいもするかも)     
 
 佐紀沢の沼地の奥深くに咲く花しょうぶではないけれど、いままでこんなにも人を好きになった事などなかった

 現在の福島県安積地方では、ヒメシャガを花勝美と呼んでおり、この歌に詠まれている花勝美とはヒメシャガの事ではないか、という説もある。


・仙台地方ではヒメシャガの花期がカッコウの鳴く時期に当たるので、かっこうばなと呼んでいる。かっこうばな、と呼ばれる花は地方により異なる。(例:秋田ではオダマキ)

・ヒメシャガの地方名:あわあやめ(秋田北部)、えどあやめ(釜石)、ひめあやめ(青森)                 

 参考文献: 宮城の自然を訪ねて 宮城植物の会編著より一部抜粋


※環境省RDB及び宮城県RDB ヒメシャガ Iris gracilipes 準絶滅危惧(NT)




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