大國神社の山野草を守る会

かかり木外し

投稿日時 2006-6-8 16:11:25
執筆者 sanyasou
昨年の日記を読み返すと・・初めて間伐作業に立ち会い現実を目の当たりにしていた頃でした。

杜の小径でのチェーンソー作業はもっぱら熟練者が担当しています。
間伐を実際に行う者にとっては、周囲の人の存在や動きがとても重要です。
エンジン音で人の気配がかき消されてしまいますし、チェーンソーの刃が反力で大きく振られることもあります。体勢が悪いと伐っている本人のつま先に刃が降って来る危険性があるそうです。

かかり木といって、倒した木が周囲の木に引っかかってうまく着地しないケースがあり、作業性が低下するのみならず大変危険なので、極力発生しないようにコントロールする必要があります。

それでも発生してしまう「かかり木」をロープで引いたり丸太をてこにしたりして倒してみて、見た目よりもずっと大きく重量があることのギャップに驚いたものです。
今まで、その煩わしさを拒否して向き合うことのなかった自然が相手ですから、体感してみないとわかりません。

あるとき、自分の居る方向に間伐材が倒れてきて・・とっさに身を低くして逃げていました。
自然に対する生の「恐怖心」
異常気象により頻発する自然災害の映像をニュースで眼にする機会は増えているのですが、肌で感じる怖さというものを忘れていた自分に気付かされた瞬間でした。




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