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アリ分散
投稿日時 2005-12-12 15:55:59
執筆者 sanyasou
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仙台市川内の植物園を会場に、絶滅危惧種・環境問題等をテーマに公開講座が開かれました。
高度な内容になかなかついていけない部分も多かったのですが、頻発する異常気象を始め自然界から発せられている警鐘について考えさせられた連続講座でした。
植物園の展示コーナーには、カタクリの一生を再現している立体モデルがあります。
アリの巣の観察箱のような透明断面の箱に、カタクリの地中での姿を季節ごと、成長過程ごとに見られるようになっています。興味のある方はご覧下さい。
この立体モデルにもアリやチョウなど、カタクリの仲間ともいうべき心強い虫たちが登場します。
アリがカタクリの種子を遠く巣の外にまで運ぶことによって適度に分散され、やがて群生地を形成していたのですね。
アリに子どもたちを託し、地上から姿を消すカタクリ。
やがて葉を広げ始める頭上の樹々との争いを避けるかのように。
その共生関係によって、種子が静かに広がっていく・・・イメージすると、とてもユニークな光景だと思いませんか?
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