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ある蝶のこと
投稿日時 2006-2-15 15:24:49
執筆者 sanyasou
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かつて国の施策で(正式名称は別にあると思いますが)自然観察の森構想が提唱され、全国で10箇所、北海道・東北地区では唯一選ばれた森が宮城県にあります。
その森は既に団地造成の青写真が描かれ切り開かれんとしていたそうですが、それを食い止めたのがヒメギフチョウという仙台の地に縁の深い蝶だったそうです。
その存在が選定理由のひとつとなり“太白山自然観察の森”として残されたそうです。
残念なことに各地で起こった乱獲ブームにより、その数は激減してしまったとか...
カタクリの送粉者(ポリネーター)として、大事なパートナーでもある蝶のようです。
この森のパンフレットには昔から、カタクリにとまるヒメギフチョウの姿がデザインされています。
まれに確認されてもわずかの頭数であったり・・とても貴重な蝶なので、むやみに採らないで保護していきたいものです。
ヒメギフチョウはその幼虫の餌にと“お菓子の家”たる柔らかいウスバサイシンの葉に卵を産み付けるそうです。
杉林などが大きくなると日が陰りウスバサイシンが減っていくため、手入れが必要のようです。
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