大國神社の山野草を守る会

処暑のころ

投稿日時 2008-8-23 8:00:00
執筆者 sanyasou
毎年恒例、NPO主催のアユのつかみ取りイベント「政宗さんの川狩り」が、残念ながら広瀬川の増水により中止となったようです。

 特に都市部で短時間に降る集中豪雨は、都市生活者の盲点をつき危険予知能力を超えて襲ってくるようになり「ゲリラ」と呼ばれるほどです。

 気象情報を提供するある会社では、会員である市民に小さな積乱雲を発見した段階で携帯電話のカメラなどを使って撮影してもらい、送られた画像も使って分析・予測するシステムを運用しているそうです。複数の情報をもとに、携帯電話などを使って降水情報を配信するしくみとか。

 バブル期なら考えられない事ですが、工事の現場でも工種によっては、雨が一滴でも降ったら即中止にするなどの改善策が採られ始めており、変われば変わるものです。

 かつて自然の側の立場から「脱ダム」が叫ばれた時期があり確かにある面では正しいのかもしれませんが、太陽エネルギーという当面無尽蔵の自然の力で広範囲に降らせた雨を細い管に集中させてタービンを回す水力発電は、実はとても効率が良い自然エネルギーなのだと聞きます。

 昨日の新聞コラムによると、広瀬川の流れを利用した三居沢にある東北電力の発電所は日本の水力発電発祥の地なのだそうです。当時の設備そのままでも、百世帯分の電力を賄う事ができるとか。

そんな恵みの水も仲間を集めて急峻な山々を流れ下るうち、ときに「暴れる龍」と例えられるほどの凶暴な姿を呈するのですね。

 米作り、まちづくりに治水が欠かせないのは、藩政時代も今も全く変わっていないということでしょうか、殿。




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