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弾
投稿日時 2008-9-21 19:00:00
執筆者 sanyasou
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例年にない長雨が好条件となったのか冒険広場周辺で今シーズン勢力を広げたツリフネソウ群落では、帆掛け舟を吊り下げたような独特の花は徐々に姿を消しつつあります。
一方、濃い緑色をした種子はどんどん膨らみ、指先で触ったら果皮が裂けて種が勢い良く飛散しました。
その瞬間は、高速度カメラでもうまく捉えきれない速さだそうです。 来年また大勢で姿を現してくれるのを待つ事にします。
思えば日本の野生植物としては少数派の一年草、一年でその一生を終えるツリフネソウにとって、今は生と死の狭間、バトンを繋ぐ時期なのですね。
そう思うと緊張感が違います。
生育環境が変化しやすい水辺にあって、より遠くへ飛ばす事でいくつかの種が条件の良い地点に落ちるかもしれない・・それに賭けている、もの言わぬツリフネソウなのでしょう。
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