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採集標本提出
投稿日時 2008-11-17 12:20:00
執筆者 sanyasou
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仙台市の植物相調査一年目の今年、年度末「植栽樹木目録」発行に向けご指導を頂き、植栽は多くは採集できませんでしたが、野生植物標本とともに野草館内事務局へ2回目の標本寄贈をさせて頂きました。
これからの季節、繁殖器官の有無に限らず、冬芽の状態の標本など冬季ならではの採集標本も必要なのだそうです。
2010年3月まで委嘱調査は続きます。
いざ採集を始めてみた当初は、調査のためとはいえ敢えて花を咲かせている草木の命を頂戴するのはどうなんだろうと思ったりもしましたが、むしろ今は山野草公園に「ある植物」が生きていた証を残すべきなのではないかと思い始めています。
一輪しか確認できなかったというアポイ岳のヒダカソウのように、盗掘や踏み荒らしの難を逃れ、そのままそっとしておいても何らかの理由で損なわれてしまう恐れがある、既にそんな時代に入ってしまっているのではないでしょうか。
標本によっては仙台を離れ、その種を追求している専門機関へと寄贈されるケースもあるそうです。
何処であれどんな形であれ、確実に後世に残したいものです。
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