大國神社の山野草を守る会

里山管理基礎講座

投稿日時 2008-11-9 19:30:00
執筆者 sanyasou
今日は大衡村の宮城県林業技術総合センター(旧林業試験場)にて、2回シリーズの講座の2回目が開催されました。希望者多数で抽選となったことからも「里山」への関心の高さがうかがえると思います。

 バリアフリー自然観察・ネイチャーフィーリング会場としてよく使われている「昭和万葉の森」近くに、このような施設があったとは正直知りませんでした。

まず里山に関する講義では、里山って何?、昔はどう使われていたの?、どうして里山林を管理する必要があるの?、どんな手入れをすれば良いの?、といった項目について解説されました。

 講義の最後に宮城県の里山でこれから起こるかもというテーマで、木が枯れる(松枯れ、ナラ枯れ)など福島・山形など隣県で既に起きている案件、そして西日本で問題になっている「竹の繁茂」の問題が提起されました。

 質問コーナーでは「萌芽更新」についての質問が相次ぎ、ケースによるけれどもなるべく低い位置20〜30cm位の位置で伐るのか好ましい、とのことでした。

野外実習の時間に広い場内を歩いてみたのですが、主な樹木には名前が付いていて観察コースとしても有効そうでした。一般の人が自由に散策できるかどうかは不明です。

ひこばえに印をつけ観察中の切株

 「雑木林の木を知る」をテーマに樹木実習の時間が設けられ、班毎に10m四方のエリアを選び、その中に生えている樹木を樹高から上・中・下に区別し、樹種・胸高直径・被度・状態などを記録して周り、それに基づき間伐・下草刈の計画を立てて手入れを行いました。

 アズマネザサやイヌツゲが多く除伐に苦労したものの、小一時間汗を流すとみちがえるように綺麗になりました。里山の手入れに参加したものだけが味わえる快感・・これは病み付きになりますよ。

 センターの皆様、参加者の皆様、色々とご指導有難う御座いました。機会がありましたら、間伐後の様子を見にお邪魔させてください。 (お昼のきのこ汁も美味でした)




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