大國神社の山野草を守る会

 鉄や

投稿日時 2009-5-27 10:12:43
執筆者 sanyasou
東北放送、武田鉄也さんの朝のラジオ番組「今朝の三枚おろし」を拝聴していますが、このところ取上げているのが環境のお話でなかなか興味深いのです。

 アニメ映画「もののけ姫」には、たたら製鉄を営む人々が登場し、燃料にするため木を切り倒し、あげく火まで放ってしまい、そこに住む猪など動物たちが逃げ惑うシーンがあります。

 自然VS人間という構図、動物や見えざる神聖な存在をも脅かす破壊の象徴として人の行為が描かれることは、それは仕方の無い事だと思います。

 (地球上の生物は、名前の付いた既知のものだけで約140万種、未知の種と合わせると数百万から数千万種とも推測されているそうです。しかし、主に人間活動の影響により、毎年4万種もの生物が絶滅に追いやられているとも言われています。)

番組では、山にある「たたら」から河川に流れ出た鉄が、やがて汽水域へと流れ、海に注ぎ昆布を育て漁場を育て ・・・という点に着目し、まな板の上で?三枚におろしているわけです。

 しじみの産地で有名な島根県の宍道湖は、汽水湖(淡水と海水が混ざる湖)であり、河川から多くの栄養分が流入しプランクトンが増加、それを餌にする貝類、小魚、それらを餌にする魚が増え、その増えた魚介類の糞や死骸を栄養としてプランクトンもまた増えていく・・(月並みですが)山と川、海は繋がっている。

 海産物の名産地を辿ると、やはりそこには豊かな森と製鉄の歴史があり、そうした人の手が入った自然との関わりを思うと、「里山」とも似ているな〜と感じます。ほどほどの手入れは、豊かな恵みをもたらす。

 魚道を整備している広瀬川にて




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