大國神社の山野草を守る会

乙事主きたる?(もののけ姫より)

投稿日時 2010-2-14 13:10:00
執筆者 sanyasou
巨大なイノシシ・乙事主は鎮西(九州)猪族の総大将で、一族を率い海を渡ってきたという設定でした。自然と人間との闘いに、出口を見出す事はできるのでしょうか。
 実際問題、かつて丸森町が北限とされていたというイノシシの生息域が変化し、仙台市でも農作物の被害が確認されています。太白山自然観察の森でガイドウォークに参加させて頂いた際も、足跡を見つけました。犬より優れた嗅覚を持つ強力な鼻で土をほっくり返し、なんでも食べてしまう雑食で、高さ1m程度の柵なら助走なしで飛び越えてしまうという身体能力もヒトの視点からすると厄介ですね。。

ところで、山野草公園にも群生しているカタクリという植物は鱗茎(デンプン)が年々地下深く潜っていく性質がありますが、これは動物による食害から身を守るためではないかと言う説があります。

 種子のアリ散布や、受粉を助けるハナバチ等との共存関係、蓄えた栄養分を守る術など、カタクリって意思を持っていて、ひょっとしたら見えているのか、とさえ思えますが、落葉広葉樹林の林床という生息環境、光環境がカタクリの先祖を進化させて現在なのでしょう。




大國神社の山野草を守る会にて更に多くのブログを読むことができます。
https://sanyasou.info/x

このブログのURL
https://sanyasou.info/x/modules/weblog/details.php?blog_id=977