山野草日記 - sanyasouさんのエントリ |
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2010/05/21
仙台市の植物相調査報告書完成
執筆者: sanyasou (3:28 pm)
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先日地元紙の夕刊にも載りましたが、仙台市内で2年間にわたり採集された標本を中心に整理された1万数千点の植物標本が「標本に基づいた 仙台市野生植物目録」という390ページに及ぶ本になりました。 2009年記載・キク科の新種フボウトウヒレンや、仙台の名を冠した植物としてセンダイキツネアザミ、センダイトウヒレン、センダイザサ、センダイスゲがカラー写真で紹介されています。 プロの研究者に標本同定して頂けるのはとても有難いことで、当会の寄贈リストとも照らしながら振り返りを行っています。2事業年度中に提出させて頂いた標本115点※のうち、100点について記載が確認できました。(※写真標本含む) 最終的に2,177種類の植物が確認され、新野草館にて標本を閲覧できるのです。 大國神社山野草公園の他に当方で採取した場所のひとつ、広瀬川河川敷・太白区長町の広瀬橋右岸上流では、帰化植物(ヒロハホウキギク、アメリカセンダングサ、ヨウシュヤマゴボウ、セイタカアワダチソウなど)や逸出種(コスモスなど)が分布しています。 引用: 今回確認された自生植物は169科2177種。最も多かったのはイネ科で222種。次いでキク科の199種。新種と見られるケシ科のオトメエンゴサク(シロバナ品)も見つかった。外来種や農業用の栽培種が帰化した「帰化・逸出植物」は426種類で19.6%だった。宮城野区の仙台港周辺で採集されたカヤツリグサ科のミヤギノガヤツリ(仮称、北米原産)は国内で初めて帰化が確認された。 |
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