山野草日記 - sanyasouさんのエントリ |
sanyasouさんのエントリ配信 |
最新エントリ
2008/06/29
カテゴリ: 山野草日記 :
執筆者: sanyasou (5:50 pm)
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芒蘭は山地に生える多年草。 ノギランという名前ですが、ユリ科ソクシンラン属に分類されています。 学名: Aletris luteoviridis (Maxim.) Franch. 和名: ノギラン 学名ステイタス: 標準 |
2008/06/28
カテゴリ: 山野草日記 :
執筆者: sanyasou (8:40 pm)
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今日は野草園とその周辺にて実習の機会が持たれました。 70年前の標本を拝見しましたが、保存が良いと全く崩れませんね。作った人の孫や曾孫が対面する事も実際にあるそうですよ。 忘れないうちに・・ ・いつ、何処で、誰が作ったか、鉛筆書きで提出時まで挟む新聞紙にメモ ・色・形は期待しない(採集時にメモしたり写真を併用する) 希少種の場合乱獲を防ぐため、標本写真でという考え方もある ・高さを測ってメモする ・葉の多いものは、ポイントを残して間引く(ポイントが問題) ・新聞紙より大きめにカットして折る ・大事な器官、花が表に見えるようにしながら、葉の特徴が出る裏側も見えるようにねじる ・実は味もメモする ・虫の食痕も、ある種の虫がその植物を食べる証なので残す ・樹皮も添えると良い ・ナンバーの付け方は野生植物も植栽も通し、その人の整理した順でよい ・ラベルはインクで記入 ・野草園の冷凍庫で防虫処理 |
2008/06/26
カテゴリ: 山野草日記 :
執筆者: sanyasou (4:10 pm)
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イチヤクソウ 公園内各所で、イチヤクソウ科の常緑多年草が白い花を鈴なり状に開いており、ポリネーター(送粉者)たちが盛んに訪花しています。 枯れてもそのまますっと立っているんですよね。 乾燥させて薬用とするので、一薬草という名前なのだそうです。 雌しべは湾曲。 学名: Pyrola japonica Klenze ex Alefeld 和名: イチヤクソウ 学名ステイタス: 標準 |
2008/06/24
カテゴリ: 山野草日記 :
執筆者: sanyasou (11:49 am)
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日当たりの良い場所の一部では、シソ科の多年草ウツボグサが開花を始めています。 群生風景は来月に入ってからでしょう。 別名:カコソウ(夏枯草) 学名: Prunella vulgaris L. subsp. asiatica (Nakai) H.Hara 和名: ウツボグサ 学名ステイタス: 標準 |
2008/06/24
カテゴリ: 山野草日記 :
執筆者: sanyasou (11:40 am)
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日当たりの良い場所では、既にオカトラノオの開花が始まっています。 茎の先に10〜30センチほどの総状花序を伸ばす多年草で、その優雅な姿を虎の尻尾に見立てたものです。 地下茎を長く伸ばして殖えるようです。 多数の花のひとつひとつを近くでよく見ると1センチくらいの白い花冠となっており、確かにサクラソウ科らしく可愛い花ですね。 学名:Lysimachia clethroides Duby 和名: オカトラノオ 学名ステイタス: 標準 |
2008/06/23
カテゴリ: 山野草日記 :
執筆者: sanyasou (1:19 pm)
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第2群生地入口付近には、オカトラノオやウツボグサの群落があります。 やはり例年より少し早いようですが、どちらも一部に色を付け始めている個体が出てきました。 |
2008/06/19
カテゴリ: 山野草日記 :
執筆者: sanyasou (8:00 pm)
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春にピンク色の花を付けていたショウジョウバカマ。 種子を風に乗せてより遠くまで散布するためか、いつのまにか茎がひょろひょろと70〜80センチくらいにまで伸びています。 第1群生地の斜面では昨年よりも格段に密度が濃くなっており、こんな風景は初めて見ました。 ショウジョウバカマは種子だけでなく親個体の葉先から切り離されるミニチュアの栄養繁殖体でも繁殖するため、役目を終えたローゼット状の葉から独立した個体が親の近くに「隣居」しているのかも知れません。 折り重なるようにラップして生えているショウジョウバカマをよく見かけます。 学名: Helonias orientalis (Thunb.) N.Tanaka 和名: ショウジョウバカマ 学名ステイタス: 標準 |
2008/06/10
2008/06/09
カテゴリ: 山野草日記 :
執筆者: sanyasou (2:31 pm)
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学名C.auriculata var.kamtschatica 和名:ミミコウモリ 間伐後、3回目の春を迎えた山野草公園の林床。 この春は目に見えて植物の生態に変化が起きている、そんな印象を受けています。 チゴユリはランナーと呼ばれる地下の送出枝を伸ばして繁殖するとされ、群落の規模を広げているのがはっきりと分かります。 以前は限られた場所でしか見られなかったキク科のオオカニコウモリ、ミミコウモリ(写真)の小群落が何箇所か現れ、勢力を広げているのが見て取れます。 その他の植物も機会を窺っていたかのように、これまで見られなかった場所に出現しているのが確認できます。 過密化して光を遮っていた広葉樹や、地下をも占有する笹やぶが掃われた林床にあって、遺伝子のスイッチがオンになった?小さき者同士繰り広げられる生存競争は激しさを増している事でしょう。 |
2008/06/07
カテゴリ: 山野草日記 :
執筆者: sanyasou (9:30 pm)
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植物相調査の実際を体験するため、ボランティア参加者も交え山野草公園にてプロによる講習会を実施しました。 次々と展開する長年の経験に裏付けされた細かな技の数々に、その奥の深さを思い知らされます。 標本そのものが放ち続ける過去情報とともに、標本を作製した人々の姿までもが紐解かれ甦ってくる ・・そんな標本群を倉庫に眠らせてしまうのは勿体無い。。 No.1 : スゲの一種@1(第1群生地内) No.2:マムシグサ@1 学名: Arisaema serratum (Thunb.) Schott (仮) 和名: マムシグサ 学名ステイタス: 標準 マムシグサのようにかなり立体的な植物も、カッターで仏炎苞を展開し葉を配置して圧していきます。 キノコバエなどポリネーター(送粉者)を逃がすための穴があるのが雄花、仏炎苞の合わせ目がぴったり閉じているのが雌花という事も実際に開いてみるとよく分かります。もっともこのマムシグサは毒性のある植物なので注意が必要ですね。 _______________________________________ No.3−1:コナラ@1 学名: Quercus serrata Murray 和名: コナラ 学名ステイタス: 標準 No.3−2:ミズナラ@1 学名: Quercus crispula Blume 和名: ミズナラ 学名ステイタス: 標準 No.3−3:タカノツメ@1 学名: Gamblea innovans (Siebold et Zucc.) C.B.Shang, Lowry et Frodin 和名: タカノツメ 学名ステイタス: 標準 別名: イモノキ _______________________________________ No.4:シダ類@1 葉の裏側が顔なのも植物標本の特徴なのだそうです。シダ類の場合ひっくり返して胞子が付いている様子が見えるように配置していくのがコツとか。 |