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山野草日記 - sanyasouさんのエントリ
 sanyasouさんのエントリ配信

最新エントリ
2006/03/04
カテゴリ: 山野草日記 : 

執筆者: sanyasou (4:02 pm)
枯れ葉に紛れていたのか、いつのまにか4センチほどの大きさにまで成長していたカタクリの葉をようやく見つけました。

残雪や枯葉のぶ厚い層を突き破るというほどですから、そっと触れてみると確かに硬さを感じます。

一枚葉ですのでこの株は今春光合成のみをして養分を蓄えるようです。

日当たりの良い南斜面で日向ぼっこをしているみたいです。

昨春とは環境が異なっていることに・・どんな感想を持っているのでしょうね。
2006/03/03
カテゴリ: 山野草日記 : 

執筆者: sanyasou (10:25 am)
日に日に暖かさを増し、ちょっとした降雪があっても次の日にはすぐに消えてしまいます。

よく見ると分厚い枯れ葉の層のわずかなすきまから、小さな緑が無数に見られます。

厳しい冬に耐えた樹木たちも枝先をしっかりと伸ばし、春を待ち焦がれているかのように太陽の光を浴びています。

厳しい自然を舞台に、多様な物言わぬ出演者たちによるお祭が粛々と行われているかのようです。
2006/03/01
カテゴリ: 山野草日記 : 

執筆者: sanyasou (5:59 pm)
あらためて暦を見て知りました、「全国緑化運動の日」だそうです。

さて、
小さな花芽を順調に伸ばしていたシュンランですが、今朝の雪ですっぽり覆われてしまいました。

仙台市内の一部では既にカタクリが葉を広げ始めた、と言うお話も伝わってきています。

山野草の写真集やWebサイトなどを拝見すると、残雪や枯葉を突き破って伸びてくる画像にしばし目を奪われます。

ときには突然の雪になぎ倒されながらもさらに天を目指す姿は、過酷な生存競争の世界に生きる植物たちの力強さ、美しさを感じさせてくれます。
2006/02/27
カテゴリ: 山野草日記 : 

執筆者: sanyasou (3:15 pm)
雪が姿を消すにつれ枯れ葉の絨毯が一面に現れてきました。

水分を含んではいますが、ふかふかとして歩き心地は良いです。

その絨毯のすきまから次々と緑が現れてきています。
2006/02/25
カテゴリ: 山野草日記 : 

執筆者: sanyasou (3:21 pm)
春には林床で可憐な花を咲かせることでしょう。

常緑の葉の先端に子孫を作り分離していくと言う、独特の方法で繁殖するそうです。

厳しい冬に耐えるためタンパクやアントシアンを葉に蓄えるとか。

その名前の由来「猩々」とは中国の伝説上の怪獣です。

ショウジョウバカマの赤い花をその顔に見立てた、とされています。酒好きで顔が赤いのだそうです。

⇒花暦 ショウジョウバカマのページへ
2006/02/23
カテゴリ: 山野草日記 : 

執筆者: sanyasou (4:44 pm)
ボランティアの方とともに、植物や森づくりの世界の大先輩を訪ね歩いています。

こうした会の活動を通じて、その世界を追求しておられる人々とボランティアの方とのご縁を育んでいけたら、楽しんで頂けたら・・幸せなことだと思います。

調査研究のみならず観察路のガイドや市民の相談に乗ったりと、多岐にわたるお仕事なので様々な実情があるようです。

見学者が近道をしたり散策路を外れて歩いているうちに、いつの間にか新たなルートが出来てしまう事があり、植物が踏みつけられる恐れがあります。

規定のコースに飽き足らず好奇心でやぶの中に入る・・そんな気持ちも分かりますが、迷ったり崖っぷちなど危険な場所があるかもしれません。

思わぬ野生動物に出くわすかもしれませんよ。
2006/02/22
カテゴリ: 山野草日記 : 

執筆者: sanyasou (3:58 pm)
幾重にも連なる谷間の雪下から、セリバオウレンが姿を見せてくれました。

キンポウゲ科の数あるオウレンの一種で、本州と四国に分布する常緑多年草です。

ギザギザした小さな葉が、しっとりと水をたくわえています。

これから春に向かって、直径1センチほどの小さな花をつけることでしょう。
2006/02/21
カテゴリ: 山野草日記 : 

執筆者: sanyasou (4:41 pm)
100年後の世界の気象がどうなっているのか、日本のスーパーコンピューターで解析する試み「地球シュミレータ」を取り上げたTVプログラムを見ました。

アマゾンの砂漠化などその凄まじさに唖然としましたが、それでも二酸化炭素濃度がある程度抑えられた場合という仮定のもとの予測というのですから言葉もありません。

ある地域で過去に例がない気象現象の発生をも、地球シュミレータは既に予測し的中させた可能性が高いそうです。


 子供の頃、学校の片隅に白い百葉箱が置いてあったのをふと思い出しました。

 科学部メンバーの間で当番を決めて気象観測を行い、一応データを取っていたものです。
 乾湿温度、地中温度、ネジ巻き式の自記気圧記録、全雲量、雨量、風向 ・・そんなところだったと思います。たまに当番を忘れ、ひんしゅくを買った事もありましたっけ。
 
それにしてもわずかの年月の間に膨大な過去の気象データからかけ離れてしまうほどに、環境が急激に変化してしまう(させてしまった)とは。

そんな近未来の物語(?)に立ち会う事になろうとは思いもよりませんでした。
2006/02/15
カテゴリ: 山野草日記 : 

執筆者: sanyasou (3:24 pm)
かつて国の施策で(正式名称は別にあると思いますが)自然観察の森構想が提唱され、全国で10箇所、北海道・東北地区では唯一選ばれた森が宮城県にあります。

 その森は既に団地造成の青写真が描かれ切り開かれんとしていたそうですが、それを食い止めたのがヒメギフチョウという仙台の地に縁の深い蝶だったそうです。

その存在が選定理由のひとつとなり“太白山自然観察の森”として残されたそうです。

 残念なことに各地で起こった乱獲ブームにより、その数は激減してしまったとか...

 カタクリの送粉者(ポリネーター)として、大事なパートナーでもある蝶のようです。

 この森のパンフレットには昔から、カタクリにとまるヒメギフチョウの姿がデザインされています。

まれに確認されてもわずかの頭数であったり・・とても貴重な蝶なので、むやみに採らないで保護していきたいものです。

ヒメギフチョウはその幼虫の餌にと“お菓子の家”たる柔らかいウスバサイシンの葉に卵を産み付けるそうです。

杉林などが大きくなると日が陰りウスバサイシンが減っていくため、手入れが必要のようです。
2006/02/14
カテゴリ: 山野草日記 : 

執筆者: sanyasou (7:53 pm)
今日は森の中でも、顔に当たる風が暖かく感じられる陽気でした。

まだ雪は降ると思いますが、樹木の根の周りから丸く溶け出して地面が少し露になっています。

その傍らにはイワウチワやショウジョウバカマの葉がちょこんと顔を出しています。

 いつの間にかシュンラン(写真)が芽を出し始めました。
 草木たちが静かに、着実に動いている森。
 そこに確かな生命を感じます。
 
うまく表現できないのはもどかしいですが、こんな気持ちで春を待つのは初めてです。
これがいわゆる“自然の息吹”を感じるということなのでしょうか。
こればかりは教壇から教わることは無理なのでしょう。
私が子供の頃から漠然と感じていた、足りない“何か”、オトナが教えてくれない“何か”。

 見えないものを見ようとする努力。
 自ら五感をフルに使うことで湧き起こる力。
 
春に向かって続々と現れてくる綿々と命を繋いで来た小さき者たち。
その存在を見止めるためにも、意識的に立ち止まって足元を見ようと思います。

⇒ 花暦 シュンランのページへ

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